1978-06-06 第84回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第22号
土呂久地区において、現在審査中のケースの人が一人おりまして、これが昨年の秋の申請でございますが、まだ判断が出ておりませんが、これは死亡後の解剖資料の取り扱いをめぐって県と遺族の間に若干の対立がございまして、そういった意味で処理がおくれているわけでございますが、私どもとしては、こういった問題はなるべく早く処理をするように地方に対しては指導してまいりたいと思っておるわけでございます。
土呂久地区において、現在審査中のケースの人が一人おりまして、これが昨年の秋の申請でございますが、まだ判断が出ておりませんが、これは死亡後の解剖資料の取り扱いをめぐって県と遺族の間に若干の対立がございまして、そういった意味で処理がおくれているわけでございますが、私どもとしては、こういった問題はなるべく早く処理をするように地方に対しては指導してまいりたいと思っておるわけでございます。
土呂久地区というのと東岸寺地区というふうに二つに分けてございますが、この実態等申し上げたいと思います。 まず一つは、東岸寺地区というのでございますが、この地区につきましては四十七年度に細密調査を行いました結果、カドミウムが基準以上に検出されたということがございます。
宮崎県がこの土呂久問題を、先ほど答弁の中にもありましたように、指定するために、土呂久地区社会医学的調査専門委員会の報告には、砒素による慢性影響としては、皮膚障害、呼吸器の悪性腫瘍のほか、肝障害、血液の変化、神経系の変化など、三要件に限定さるべきではない、こういう意見がある。
○山本(宜)政府委員 当時土呂久地区の社会学的調査というのをお願いいたしまして、その見解に基づきまして地域を指定したわけでございます。
いまこの土呂久を指定するために調査を依頼した土呂久地区の社会医学的調査専門委員会、ここでもそういう点では三つに限定すべきではない、こう言っておるわけですが、それでも環境庁はあくまでもこの三つ以外にチェックポイントを広げようという考えはありませんか。
土呂久地区におきましては九十七名が認定されております。その中で、鼻中隔せん孔及び鼻粘膜瘢痕のみというケースはございません。 それから、笹ケ谷地区につきましては十七名、そのうちで鼻中隔せん孔のみというのが二例、それから鼻粘膜瘢痕のみというケースが一例ございます。
それから土呂久地区以外に居住いたしまする元労働者につきましては、私どものほうの宮崎労働基準局が九州大学に委託して健康診断を実施しました。第一次検診者は三十九各でございます。それで、そのうち労災の認定を受けた方は一名でございます。なおそのほかに、いま申し上げました三十五名の中に、法施行前の元労働者のうちに三名の方が砒素中毒の認定を受けております。
慢性砒素中毒症による地域指定は、さきに宮崎県の土呂久地区、これが去年の二月に行なわれまして、今回が第二号というところでありますし、さらに公害健康被害者救済特別措置法の公害病の中に、四番目に慢性砒素中毒症が認定をされた、こういう内容のものであります。 そこで、核心に入る前に、ひとつ環境庁のほうにお尋ねしますが、環境庁が島根県と相談をいたしまして、この特別措置法の施行令を改めて、地域指定にする。
これは先生御承知のおり、宮崎県土呂久地区における調査の結果、公害病としてこれを取り上げることといたしたものでございます。
事柄の発端の始まりは、昭和四十六年の十一月十三日に、高千穂町の岩戸小学校の先生が、宮崎県の教育集会で土呂久地区住民の健康調査の結果を発表いたしまして、砒素による新しい型の公害ではないかという問題が起こったわけでございます。
○政府委員(船後正道君) 宮崎県の土呂久地区における砒素による公害の健康被害の問題でございますが、先ほど通産省から御説明がございましたような経緯を経まして、宮崎県で社会医学的な調査を進めておりましたところ、昨年七月に、亜砒酸等に暴露されたことによる慢性砒素中毒と思われる皮膚所見が地元住民に認められました。
土呂久の調査につきましては、当初県が調査を実施いたしまして、土呂久地区の住民が約二百八十数名だと思います。これにつきまして、全員について症状等のアンケート調査をいたしまして、最終的には八名の者につきまして、精密検診をするために、熊本大学及び延岡の県立病院に入院をさせまして、皮膚の所見その他の所見につきまして、内臓等も精密検診をいたしたわけでございます。
○政府委員(船後正道君) 砒素による中毒は、職場における労働衛生の問題はかなり事例があるわけでございますが、一般の住民の方が環境汚染の結果健康被害が生じたということの判明いたしておりますのは、この宮崎県の土呂久地区の社会医学的調査報告のみでございます。
まず先般の検査によって慢性砒素中毒とされております七名の方、これが申請をされますと、これはもうおそらく審査会の審査の結果それぞれしかるべき認定があると思うのでございますが、なお、この七名の以外の方につきましても、第三次検診に回っている方、あるいは検査のされなかった方といったような方があるわけでございまして、これらの点につきましては、さらに精密検査を要する方は精密検査をやっておりますし、また一般的に土呂久地区
先ほども申しておりますように、内臓的な障害というものも、この倉恒先生を委員長とする土呂久地区の報告書でも指摘されておるところでございますから、専門の先生方は当然問題の所在を御承知でございます。
現在の指定はやはり土呂久地区だけでありますから、その地区から離れてしまったところではそういうような認定を受けられない、こういうようなことでは真の救済にはならないのじゃないか。この点が依然としてわれわれとしては心配なのであります。それと同時に、内臓のいたんでいる者等についても、これはやはり救済の対象にしてやるべきであります。地域指定も問題点がありますから、その点も十分検討すべきです。
○船後政府委員 先生御質問の後段の土呂久地区における健康被害者の救済の問題でございますが、まず、何人程度が救済の対象になるかという点でございます。これにつきましては、本年二月一日に政令改正をいたしまして、公害病として慢性砒素中毒症を追加し、かつ、地域といたしましては土呂久地区を指定したわけでございます。
○船後政府委員 先ほども申し上げましたように、現在の慢性砒素中毒の指定は、二月一日に主として土呂久、もっぱら土呂久地区の調査結果というものを踏まえての措置でございますので、今後の他の地区における調査の進展及び土呂久地区における診査の進展等に合わせまして先生御指摘の点につきましては検討してまいりたい、かように考えております。
この結果によりまして、土呂久地区に砒素による汚染がある、かつその汚染によりまして健康被害があるかどうかということが判明するわけでございます。
○政府委員(船後正道君) 土呂久地区のその後の健康調査の概要を申し上げます。昨年十一月以降の社会医学的調査の結果、八名の要精密検診者が出ましたことは前回までに御報告いたしたことでありますが、この八名と、その後、被疑者の検診等によりまして、三名の要精密検診者が追加されてなります。なお、この三名中一名は元従業員でございますので、前回の八名中三名と合わせて、四名が元従業員ということになります。
なお、土呂久につきましての調査では、県のほうでいたしておりますけれども、土呂久地区以外、たとえば熊本地区などからも土呂久の鉱山に通っておった者があったようでございまして、それらにつきましては現在熊本の労働基準局に命じまして、そういう従業員の把握をするようにつとめさしており、その上でそれらの人間についても健康診断等の処置をとるように指導をいたしておるところでございます。
○政府委員(船後正道君) 宮崎県の高千穂町土呂久地区でございますが、ここで過去の無水亜砒酸採取等によりまして地域住民について健康被害があるという研究の発表が地元の斉藤教諭からございまして、それを契機といたしまして宮崎県で環境調査及び住民の健康調査等、一連の調査を実施いたしまして、その中間報告を去る一月二十八日に行なったわけでございますが、環境庁といたしましては、昨年の十一月ごろ、問題が取り上げられましたころから
そして資料を出さしたところが、土呂久地区とそれから山附地区、これを対照した資料を出してきたのです。双方の差があまりないからよろしいというような資料なんです。ところが宮崎県全体、日本全体との資料の対比が一つもされておらぬのです。
得なければならぬというような実は連絡も受けておりますので、いまその結果を実は私ども待っておるところでございますが、先生御指摘のように、乳児死亡率あるいは老人等の死亡率云云につきまして、私ども具体的にその数字を持っておりませんけれども、御指摘のように、たとえば乳児死亡率だけについて言いますと、一般的に全国平均より宮崎県などが非常に高い数字を持っておることは承知しておりますが、問題は、県全体の平均と土呂久地区
○久良知政府委員 土呂久地帯に残されております鉱滓、それからズリの硫砒鉄鉱その他の形で素が入っておるということは事実でございます。したがいまして、先生おっしゃいますように大雨、大水のときにやはり川に流入する可能性があるわけでございますので、ズリの堆積場につきましてそういう川への流出を防止する鉱滓扞止堤その他の設備をつくらせておるわけでございます。
昨年の十二月に取りこわしをいたしましたものは、十一月の巡回検査のときに、土呂久地内にあります製錬がまの内部を検査いたしましたところが、亜砒酸が残留しておったわけでございます。亜砒酸は、御承知のように猛毒でございます。
昨年十一月のことでございますが、土呂久鉱山の所在いたします高千穂町の地元の小学校の斉藤教諭から、同町土呂久地区におきましては、過去の無水亜ヒ酸の採取等によりまして、地域住民に健康被害があるというような意見の発表がございました。
○船後政府委員 先ほども申し上げましたように、一応おそれのある地域というものを調査してみなければわからないわけでございますから、土呂久地区以外につきましても、おそれがあるかどうか、そういった現地の調査を踏まえて、必要があれば国の調査を行なう、こういうことで進めてまいりたいと考えております。
○島本委員 これは山附というんですか、この地区との比較を調査で出しているのですが、これはなぜ土呂久地区とこの二つだけを対象にして出さなければならないのですか。調書を出す以上、これはやはり比較対照というものは全国民が必要じゃないですか。年齢別の死亡率はなぜ出さぬのですか。土呂久地区と他の四区との年齢別の死亡率、こういうようなものを出して初めてわかるんじゃありませんか。
土呂久地区と環境及び社会的条件がきわめて類似しております対照地区として山附地区を選びました。土呂久地区は、御承知のように世帯数五十五世帯、人口二百六十九名、それに対しまして山附地区は世帯数五十六世帯、人口二百八十二名のところでございます。